『できる限り壊さない改装計画』
築31年の中古マンションの改装をしました(ペリカンビルと同じ平成元年新築の建物)。
中古マンションは新築マンションよりおすすめです。
どんな人たちが住んでいるのかとか、管理の状態はどうなんだろうかなどが分かりやすいという安心感があります。
依頼者がこのマンションを購入を決めた理由は一宮の駅に徒歩圏内、公園もスーパーも近いという立地の良さです。子育て期間を過ごす場所としていいのではないかとの判断です。
子育て期間と割り切れば、何年住むのかもイメージしやすいし、投資する予算も考えやすいです。
マンションの改装においては、木造住宅と比べると投資するポイントも絞れます。
よく言われている費用対効果の高い部分が「窓」の対策です。
30年前のマンションはアルミサッシにシングルガラスで窓際が寒く、音も漏れやすいです。
断熱という観点から見ると、マンションは上階も下階もお隣さんも冷暖房をしてくれるので断熱層があるようなもの。
最上階や角部屋という売出価格の高い住戸と住み心地はリンクしていません。
弱点の「窓」を強化して、エアコンを最新式のものに交換する。さらに窓まわりのカーテンやブラインドも遮光性や断熱性を重視することで快適性はUPします。
今回の計画では、使えるものはキレイに磨いたり、直したり、色を塗り替える計画としました。
「できる限り壊さず」
「地球にやさしく」
といつもの提案を理解して下さいました。感謝です。
工事完成時は、見学に来て下さった方が工事中の職人さんのマナーや気遣いを褒めてくれました。ここは共同住宅であるマンションの工事では特に大切な部分です。
(改装前 before)
改装後(after)