2019-06-13
「できる限り壊さない建築」の意味
なぜ「できる限り壊さない」のか?
「ゴミ」を出したくないからです。
だから、新しく作るときも「できる限り壊さなくてもよい」ものがいいなと。
自分は車に乗るし、新しい物も買ってしまう。
生きているだけで地球に負荷を与えてしまう。
どうしよう。
と若い頃考えていたものでした。
それだったら、自分が死んでいく時にプラスになることの方が多かったかな、と思えればいいのではないかと当時気付いて楽になりました。
今でもそれを信じて実践しています。
不動産と建築の仕事は、自分の行動でプラスに変えられることはたくさんあるから素晴らしい。
ゴミを減らすこと
まだ使えるものを再利用すること
自然エネルギーを活かすこと
自然に還るマテリアルを使うこと
長持ちする工夫をすること
長持ちするデザインにすること
手入れして長く使うこと
健康で長生きすること
まわりにたくさん働きかけることによって、世の中がよくなっていけばいい。「できる限り壊さない」にはこんな意味が込められています。
千秋の賃貸はお店作りで進行中。今の計画は親族が買ったマンションなので、こちらの想いを通してほとんど壊さずの計画です。
壊す部分を減らして生まれた予算で窓まわりの強化(エアコン付加が減ります)に回してもらいました。
世の中にはお洒落で恰好がいいものがたくさんあります。
でも、お洒落で恰好がいいものをずっと目で追っていると疲れてしまう。
大切なのは、「お洒落」より「デザイン」。
お洒落のように人と比べて焦ったり、へこんだりせずに自分と向き合って考えていけるのが「デザイン」じゃないかなと思います。
できる限り壊さないことに共感してくれて、住みこなしてくれたら、それこそがすばらしいこと。
これからもこのスタンスで仕事を続けます。
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