プロは「いい住まい」を手に入れている
『プロは「いい住まい」を手に入れている』
建築の仕事にかかわっている人(現場に入っている人たち)はいい住まいを手に入れているなと実感します。
ここでいう「いい住まい」とは「自分にあった住まい」という意味です。
雑誌に自宅やアトリエが登場する作家さんやデザイナーさんも同様に。
ここには一般の方が「いい住まい」を手に入れるヒントが隠れている気がします。
「いい住まい」を手に入れている人は仕事を通して、誰がどんな仕事をするのかよく知っています。
理想と現実のギャップが少なく「この程度のものが欲しい」という「程度」がとても近似値として実現できるんだと思います。
又、仕事で思想や哲学を共有しているプロ同士は、最低限の要望を伝えることで、自分では生み出すことができない「自分が求めていたもの」を手に入れるはずです。
重要なのは「実現できる住まいをリアルに認識していること」「仕事や人生で価値観を同じくする作り手を選ぶこと」。
果てさて、現実での住まいづくりにおいて、このようなことが可能なんでしょうか?
感性が鋭く、質の良い情報を持ち、さらに仲間に恵まれうまくいく方もいます。
しかし、多くの方はプロが自然と見つけられる「必然の出会い」を見つけられません。
プロが必然と手に入れる「いい住まい」。
これが再現できたら一番いいはずです。
私がやりたい建築のアドバイスはまさにこの部分です。
依頼者が求めているデザインやライフスタイルの根底にあるもの。
本質的に求めているもの一緒に考えて、実現できる作り手とつなげていく。
「衣食住」の中で、洋服や飲食の分野は既に「思想」や「生き方」を判断軸にして購入を考える人が増えてきました。
「住まい」の選択ではまだまだです。
毎日3回も経験できる食事。
失敗を重ねて、その時々の自分の価値観に合わせられる洋服。
「住まい」もどんどん経験する。賃貸で失敗してみる。自分が好きなデザインのホテルや旅館に泊まって感覚を磨く。言葉にしたり、文字で残したり。
そうやって繰り返すことで「いい住まい」に近づいていくと思います。
選択肢はどんどん増えてきています。
家を建てることだけが正解とも限りません。
皆さんにとって、質の高い情報をお伝えできるアドバイザーでいたいなと思っています。