toggle

大家さん自ら参加する改装

『大家さん自ら参加する改装』

千秋の貸家をお渡ししました。

これからは借りて下さった方とオープンに向けての準備期間。
まだまだお手伝い頑張ります。

今回の改装計画は大家さんの理解も得られて上手くいった事例です。
私もペリカンビル賃貸で得た経験をアドバイスさせて頂きました。

「できることは自分でやる」

ペリカンビルも最初は「ゴミ捨て」と「掃除」でした。
自分の手を動かすと愛着が湧いてくるものです(大変でしたが時間が経つと思い出となり美化されるので不思議です)。
不動産投資関係の本を読むと「愛着は持つな」と書いてありますが(笑)。
私たちの考えは逆で「住みながら」愛情をたっぷり注いで育てる賃貸です。

今回の貸家計画。

先ず始めに、大家さんと一緒に借り手は「だれか」なのかを共有します。
次にその「だれか」が欲しいと思うのはどんな空間?
最後は「だれか」とどうやって出会うのかまでを想定します。

万人に受け入れられなくても大丈夫です。
借り手はたった「一人」見つかれば賃貸借は成立します。

規模と立地、建物の状況から借り手の「だれか」はが早い段階である程度想定ができました。
工事は古い平屋の借家を改装して住んでいる太田さんと。

「自分でできそうな作業リスト」

・ゴミ捨て

・掃除

・網戸の張替え

・室内外の木部へのオイル塗り込み

・室内や室外の塗装

・庭の手入れ

やれることを自分でやってみるとメンテナンスの箇所と予算もわかってきます。
「これで家の寿命が5年延びたな」など体感しておくことが今後に活きてきます。
やってみて「やっぱり自分では無理!」と続きをプロに頼むでもよしです。

予算をかけて大規模にリノベができれば簡単です。
しかし、現実的には住宅規模で「空き家」を貸し出すためにそこまで予算をかけることは困難。
だからこそ、アイデアを絞り投資を少なく魅力を引き出します。

「空き家」となっている建物の隠れた魅力を発見して、掃除や片付けを通じて徹底的に「削ぎ落とす」。
無理な改装をせず、建物の持つ潜在能力を引き出せば、ゴミも少なく、壊さず改装することが可能です。
投資も最小限で。

大家さんは不動産屋や建築屋に一任せず、一緒に考えて答えを見つける。

そして手を動かして改装に参加する。
貸家に愛情が湧いてくると楽しくなってきます。
建築も不動産も単なる投資と考えてしまうにはモッタイないくらい魅力があります。

今回の改装を写真で紹介します。